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Antigravity CLIとは?できること・使い方・注意点をわかりやすく解説!

Antigravity CLIとは?できること・使い方・注意点をわかりやすく解説!

Google I/O 2026で発表された「Antigravity CLI」は、AIを使った開発支援ツールの中でも、かなり注目したい存在です。

これまでのAIコーディングツールは、エディタ内でコードを補完してくれたり、チャット形式でコードを書いてくれたりするものが中心でした。

もちろん、それだけでも便利です。

ただ、Antigravity CLIは少し違います。

ターミナル上で動くAIエージェントとして、ファイルの作成、コード修正、実装計画の作成、実行、検証までまとめて支援してくれるのが大きな特徴です。

僕が特に面白いと感じたのは、Antigravity CLIが「質問に答えるAI」ではなく、実際に作業を進めるAIとして設計されている点です。

たとえば、

  • アプリを作りたい

  • 既存コードを修正したい

  • UIを改善したい

  • テストや調査を任せたい

  • 実装計画を立てたい

このような作業を、会話しながら進められます。

AIにコードを書かせるだけでなく、AIと一緒に開発作業そのものを進める感覚に近いです。

Antigravityの公式サイトはこちらです。

Antigravity公式サイト:
https://antigravity.google/

目次

  1. Antigravity CLIとは何か

  2. Antigravity CLIでできること

  3. 実際の使い方と便利な機能

  4. 使う前に知っておきたい注意点

  5. まとめ

  6. よくある質問

Antigravity CLIとは何か

ターミナルで使えるAIコーディングエージェント

Antigravity CLIは、GoogleのAntigravity体験をターミナル上で使えるようにしたCLIツールです。

CLIとは「Command Line Interface」の略です。

簡単に言うと、マウスでボタンを押して操作するのではなく、ターミナルやコマンドプロンプトに文字を入力して操作する仕組みのことです。

通常のAIチャットでコードを書いてもらう場合、AIから提案されたコードを受け取り、それを自分でコピーしてファイルに貼り付ける流れになりがちです。

一方でAntigravity CLIは、プロジェクトのフォルダ内で動かすことで、AIエージェントがファイル構成を確認し、必要なファイルを作成し、コードを書き換え、実行コマンドまで扱えるようになっています。

つまり、ただコードを教えてくれるだけではありません。

実際の開発フォルダの中で、AIが作業に参加してくれるイメージです。

たとえば、

「買い物リストアプリを作って」
「カンバン形式のプロジェクト管理アプリを作って」
「認証機能を追加して」

このように依頼すると、単なる説明ではなく、実際のコード生成や変更まで進めてくれます。

アプリ開発の流れをAIに任せやすい形になっているのが、Antigravity CLIの大きな魅力です。

Gemini CLIの後継に近い位置づけ

Antigravity CLIは、従来のGemini CLIの流れを引き継ぐような位置づけとして語られています。

ただし、単なる名前変更ではありません。

エージェントとしての体験が、かなり作り直されている印象です。

ターミナル上での反応が速く、スラッシュコマンドの操作も軽快です。

AIと会話しながら開発作業を進めるための機能も、わかりやすく整理されています。

また、Googleアカウントによる認証だけでなく、Google Cloudプロジェクトを使った利用方法も用意されています。

個人でまず試すなら、Googleアカウントでの認証から始めるのがわかりやすいです。

より開発者向けに使いたい場合は、Google Cloud側の設定を使う流れになります。

デスクトップアプリとは違う強み

Antigravityにはデスクトップアプリもあります。

ただ、CLI版にはCLI版ならではの強みがあります。

それは、今使っている開発環境に組み込みやすいことです。

ターミナル上で直接使えるため、VS Code、Cursor、Antigravity IDEなどのエディタ内ターミナルから起動しやすいです。

普段からターミナルを使っている人なら、かなり自然に使えます。

特に、ファイル確認、コマンド実行、Git操作、ローカルサーバー起動などの流れとAI支援が近い場所にまとまるため、作業の行き来が少なくなります。

「エディタを見て、ターミナルで動かして、AIに頼む」

この流れがスムーズになるのは、開発作業ではかなり大きなメリットです。

Antigravity CLIでできること

アプリやコードを生成できる

Antigravity CLIでまず試したくなるのは、アプリの生成です。

空のフォルダを用意してAntigravity CLIを起動し、

「ToDoリストアプリを作って」
「ショッピングリストアプリを作って」
「プロジェクト管理アプリを作って」

と依頼すると、必要なファイルを作成しながらアプリの土台を作ってくれます。

HTML、CSS、JavaScriptでシンプルな構成を作ることもできます。

Reactのようなフレームワークを使った形に作り直すこともできます。

ただし、最初から完璧なプロダクトが完成すると思わないほうがいいです。

向いているのは、動く試作品を素早く作り、そこから会話しながら改善していく使い方です。

たとえば、最初に作ったWebアプリがうまく操作できない場合は、

「クリックできないので修正して」

と伝えることで、問題の原因を探して修正を試みてくれます。

人間がコードを全部読んで手直しする前に、AIへ原因調査と修正案の実装を任せられるのは便利です。

実装計画を作れる

Antigravity CLIは、いきなりコードを書くだけではありません。

実装計画を作ることもできます。

大きめの変更を行う場合、最初に「計画を作って」と依頼すると、どのファイルをどう変更するのか、どんな機能を追加するのかを整理してくれます。

これはかなり大事です。

AIにいきなり作業を任せると、思っていた方向と違う実装になることもあります。

そのため、先に計画を見られるのは安心です。

この計画はArtifactとして保存・確認できます。

Artifactとは、AIが作成した計画書や作業メモのようなものです。

/artifact コマンドを使うと、生成された実装計画やウォークスルーを確認できます。

長めの変更を行う前に内容を見てから承認できるので、AIに勝手に大きな変更をされる不安を減らせます。

差分を確認できる

AIがファイルを変更したときに気になるのが、

「どこを変えたの?」

という点です。

Antigravity CLIでは、/diff のような機能を使って変更差分を確認できます。

Gitで管理しているプロジェクトであれば、AIがどのファイルを生成・修正したのかを見ながら作業できます。

これはかなり重要です。

AIにコードを書かせる場合、動くかどうかだけを見てはいけません。

どんな変更が加わったのかを、人間が確認する必要があります。

差分を見ながら進められることで、AI任せにしすぎず、人間がレビューしながら開発できます。

サブエージェントで複数作業を並行できる

Antigravity CLIの特徴的な機能のひとつが、サブエージェントです。

サブエージェントとは、メインのAIエージェントとは別に、調査やテストなどの作業を担当させる仕組みです。

たとえば、メインのエージェントにアプリ開発を進めさせながら、サブエージェントに

「ToDoアプリの改善案を調べて」

と依頼できます。

サブエージェントは別の作業窓のように動き、ディレクトリやファイルを確認したり、調査したりして、その結果をメインエージェントに返します。

この仕組みは、複雑なプロジェクトほど効果を発揮しそうです。

調査担当、実装担当、テスト担当のように役割を分けることで、1つのAIにすべてを順番にやらせるよりも、作業の見通しがよくなります。

AIに「全部やって」と投げるより、役割を分けて進めるほうが安全で実用的です。

VS Codeなどのエディタ内でも使える

Antigravity CLIはターミナルで動くため、VS Codeの統合ターミナル内でも利用できます。

エディタでコードを見ながら、下部のターミナルでAntigravity CLIを起動し、AIに修正や実装を依頼する流れが自然です。

この使い方では、AIがファイルを作成・変更した結果を、すぐにエディタ側で確認できます。

コードの内容を見ながら追加指示を出せるため、単独のターミナルで使うよりも開発体験はかなり良くなります。

「AIに任せる」と「自分で確認する」の距離が近いのが、VS Codeなどで使うメリットです。

モデルを切り替えられる

Antigravity CLIでは、利用するモデルを切り替えることもできます。

/models のようなコマンドからモデルを選び、タスクに応じて使い分けられます。

たとえば、

  • 速さを重視したい

  • 推論力を重視したい

  • コストや利用枠を抑えたい

  • 作業内容によってモデルを変えたい

このような場合に便利です。

また、/usage を使うと利用状況の確認もできます。

どれくらい使ったのか、残りの利用枠がどの程度あるのかを把握しながら使えるため、無料枠やプランの範囲内で試したい場合にも役立ちます。

SkillsやMCPで拡張できる

Antigravity CLIは、SkillsやMCPにも対応しています。

Skillsは、特定の作業に特化した追加能力のようなものです。

たとえばUI改善に強いSkillを使えば、生成されたアプリの見た目をより整えるような依頼がしやすくなります。

ただし、ここは注意が必要です。

外部のSkillを入れる場合は、誰が作ったものなのか、信頼できるものなのかを確認してから使うべきです。

便利な拡張機能ほど、プロジェクトの設定やファイルにアクセスする可能性があります。

便利そうだからといって、何でも入れるのは危険です。

安全性の確認は欠かせません。

実際の使い方と便利な機能

インストールは公式ページから行う

Antigravity CLIを使うには、まず公式ページからインストールします。

インストールページはこちらです。

https://antigravity.google/download#antigravity-cli

Mac、Linux、Windows向けにインストール方法が用意されています。

自分の環境に合ったコマンドをコピーして、ターミナルで実行します。

インストール後は、agi または環境によって案内される起動コマンドを入力すると、Antigravity CLIを起動できます。

初回起動時にはログインが必要です。

認証方法は主に以下の2つです。

  • Googleアカウントで認証する方法

  • Google Cloudプロジェクトを使う方法

まず試すなら、Googleアカウントでの認証がわかりやすいです。

テーマや権限を設定できる

初回セットアップでは、テーマ選択や利用規約への同意、作業フォルダを信頼するかどうかの確認が表示されます。

ここで特に重要なのが、作業フォルダに対する権限です。

AIエージェントがファイルを読んだり、コマンドを実行したりするには、対象フォルダへのアクセス許可が必要です。

ただし、何でも許可すればよいわけではありません。

信頼できるプロジェクトフォルダで使い、意図しない場所で起動しないことが大切です。

/config では、権限の確認方法や表示モード、テーマなどを調整できます。

毎回確認を求める設定にすることもできますし、一定範囲で自動実行を許可することもできます。

安全性を重視するなら、最初は確認ありの設定で使うのがおすすめです。

スラッシュコマンドで操作する

Antigravity CLIでは、スラッシュコマンドを使ってさまざまな操作ができます。

代表的なものは以下です。

  • /help:使えるコマンドやショートカットを確認する

  • /config:設定を変更する

  • /artifact:実装計画や作業メモを確認する

  • /diff:変更差分を確認する

  • /usage:利用状況を確認する

  • /context:コンテキスト使用量を確認する

  • /models:利用モデルを切り替える

  • /planning:計画作成モードを使う

  • /agents:サブエージェントを確認・管理する

  • /clear:セッションの文脈を整理する

  • /rewind:過去の状態に戻す

特によく使いそうなのは、/artifact/diff/usage/context です。

AIが何を考え、何を変更し、どれくらい文脈を使っているのかを確認できると、作業の透明性が上がります。

AIに任せるほど、確認できる仕組みが大事になります。

作業中に追加質問できる

Antigravity CLIでは、エージェントが作業している途中でも追加の質問ができます。

作業を止めずに、

「今何をしているのか」
「どんなスタイルを使っているのか」
「どのファイルを変更する予定なのか」

といった確認を入れられます。

長めの作業を任せているときには、この機能が便利です。

AIに開発作業を任せると、どうしても「今どこまで進んでいるのか」が見えにくくなります。

途中で確認できる仕組みがあることで、完全にブラックボックス化せずに進められます。

セッションを再開できる

Antigravity CLIには、過去のセッションを再開する機能もあります。

作業途中でターミナルを閉じたり、別の作業に移ったりしても、以前の会話や作業状態に戻れるのは便利です。

また、セッションはローカルに保存されるため、前に進めていた作業を引き継ぎやすくなっています。

長い開発作業では、1回の会話で完結しないことも多いです。

そのため、再開できる仕組みはかなり実用的です。

Rewindで戻せる

/rewind を使うと、過去の状態に戻すことができます。

AIに変更を任せた結果、

「やっぱり前の状態に戻したい」

と思うこともありますよね。

その場合に、履歴をたどってセッションやコードの状態を戻せるのは安心材料になります。

ただし、戻す操作はコードの状態に影響します。

大切な作業をしている場合は、Gitでコミットしてから試すなど、別の履歴管理と併用するのが安全です。

Rewindがあるから大丈夫、ではなく、Git管理もあわせて使うのが安心です。

使う前に知っておきたい注意点

AIが作ったコードは必ず確認する

Antigravity CLIは便利です。

ただし、生成されたコードをそのまま本番環境に使うのは危険です。

動いているように見えても、

  • セキュリティの問題

  • 例外処理の不足

  • 設計の甘さ

  • 不要なファイル生成

  • 想定外の処理

  • APIキーや機密情報の扱いミス

などが含まれる可能性があります。

特に、認証、決済、個人情報、APIキー、データベース接続などを扱う場合は、人間が必ず確認する必要があります。

AIは短時間で形にするのが得意です。

でも、運用に耐える品質に仕上げるにはレビューが欠かせません。

AIが作ったコードは、必ず人間が確認する。

ここはかなり重要です。

権限設定は慎重に扱う

Antigravity CLIは、ファイルの読み書きやコマンド実行を行います。

そのため、権限設定がとても重要です。

便利だからといって常に自動許可にすると、意図しない変更が発生する可能性があります。

最初は、AIがコマンドを実行するたびに確認する設定で使うのがおすすめです。

慣れてきたら、作業内容に応じて自動許可を検討するとよいです。

特に、既存プロジェクトや重要なファイルを含むフォルダでは慎重に使うべきです。

便利さよりも、まず安全性を優先しましょう。

外部Skillsは信頼性を確認する

Skillsを追加すると、Antigravity CLIでできることが広がります。

ただし、外部のSkillを入れる場合は、作成者や利用実績を確認したほうが安全です。

Skillによっては、設定やプロジェクトファイルに影響する可能性があります。

便利さだけで選ぶのではなく、信頼できるものだけを導入することが大切です。

「よくわからないけど便利そう」で入れるのは避けたほうがいいです。

まずは小さなプロジェクトで試す

Antigravity CLIを初めて使うなら、いきなり大規模な本番プロジェクトで使うのはおすすめしません。

まずは、小さなサンプルアプリから試すのが向いています。

たとえば、

  • ToDoリスト

  • 買い物リスト

  • メモアプリ

  • 簡単な管理画面

  • カンバンボード

このような小さなアプリを作らせてみると、Antigravity CLIの得意なことと苦手なことが見えてきます。

生成されたコードを見ながら、

「UIを改善して」
「Reactに作り直して」
「認証を追加して」
「ダークモードを追加して」

と段階的に依頼すると、使い方をつかみやすいです。

最初から完璧を求めるより、小さく作って、少しずつ改善する使い方が合っています。

まとめ

Google I/O 2026で発表されたAntigravity CLIは、ターミナル上で使えるAIコーディングエージェントです。

単にコードを提案するだけではなく、ファイルを作成し、実装計画を立て、差分を確認し、サブエージェントで調査やテストを並行させることもできます。

特に便利だと感じたのは、以下の機能です。

  • /artifact による計画確認

  • /diff による変更確認

  • /usage による利用状況の把握

  • /context による文脈使用量の確認

  • サブエージェントによる並行作業

これらがあることで、AIに任せながらも、人間が確認しやすい開発フローを作れます。

一方で、AIが生成したコードをそのまま信頼しすぎるのは危険です。

権限設定、差分確認、Git管理、セキュリティレビューは必ず意識したいところです。

特に外部Skillsを使う場合は、信頼できるものかどうかを確認してから導入する必要があります。

Antigravity CLIを試す場合は、まず公式サイトを確認し、インストールページから自分の環境に合った方法で導入するのが確実です。

Antigravity公式サイト:
https://antigravity.google/

インストールページ:
https://antigravity.google/download#antigravity-cli

AIにコードを書かせる時代から、AIと一緒に開発の流れそのものを進める時代へ移っていると感じます。

Antigravity CLIは、その変化をかなりわかりやすく体験できるツールです。

よくある質問

Q1. Antigravity CLIは何をするためのツールですか?

Antigravity CLIは、ターミナル上で使えるAIコーディングエージェントです。

アプリの作成、コード修正、実装計画の作成、ファイル生成、コマンド実行、差分確認、サブエージェントによる調査やテストなどを支援してくれます。

コードを書いてもらうだけでなく、開発作業の流れそのものをAIと進められるツールです。

Q2. Antigravity CLIはどこからインストールできますか?

公式のインストールページから導入できます。

https://antigravity.google/download#antigravity-cli

Mac、Linux、Windows向けのインストール方法が用意されています。

自分の環境に合った手順を確認してから導入しましょう。

Q3. Googleアカウントは必要ですか?

利用開始時には認証が必要です。

Googleアカウントでログインする方法と、Google Cloudプロジェクトを使う方法があります。

まず試す場合は、Googleアカウントでの認証がわかりやすいです。

Q4. VS Codeでも使えますか?

使えます。

Antigravity CLIはターミナルで動くため、VS Codeの統合ターミナルから起動できます。

エディタでコードを見ながら、ターミナル上でAIに作業を依頼できるので、開発作業との相性は良いです。

Q5. Antigravity CLIを使うときの注意点は何ですか?

主な注意点は、以下の3つです。

  • AIが生成したコードは必ず確認する

  • 権限設定を慎重に扱う

  • 外部Skillsを導入する際は信頼性を確認する

また、最初は小さなサンプルプロジェクトで試し、Gitで履歴を残しながら使うと安全です。

Antigravity CLIは便利なツールですが、すべてをAI任せにするものではありません。

AIに作業を任せながら、人間が確認する。

このバランスで使うのが一番おすすめです。